玩具の消費主軸層が子供から大人へ転換! 2025年の家計調査

遂に!玩具の消費主軸層が子供から大人へ転換 統計
遂に!玩具の消費主軸層が子供から大人へ転換

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 総務省が「2025年の家計調査報告書」を発表した。2人以上で暮らす世帯の月平均消費支出額は1世帯当たり31万4001円。物価高騰を反映して、名目値(消費者が実際に支払った額)は前年から4・6%増え、増加記録が5年連続に伸びた。さらに、実質値(物価変動の影響を取り除いた値)も前年から0・9%増加した。実質値は物価が高騰すると下落傾向が強まるので、ここ2年間は減少していた。それが昨年は増加に転じた。前年比が増加した費目は6費用。率が高い順で、交通・通信、教養娯楽、教育、光熱・水道、保健医療、住居が上昇した(減少費目は、その他の消費支出、被服および履物、食料、家具・家事用品の4費用)。総務省は大阪・関西万博などが交通・通信(名目9・6%増、実質6・7%増)、教養娯楽(名目6・2%増、実質3・7%増)への出費を押し上げたと分析している。昨年は物価高に苦しみながらも知識や意識、学力の向上へ投資する一年であった。

 その中で、2人以上の世帯は1世帯当たり年間平均で1万563円を玩具に支出した(表1を参照)。前年からの伸び率は26・5%。購入回数も3・3回伸びた。品目別で見ると、上昇をけん引したのは6月発売の家庭用ゲーム機であったと分かる。その陰に隠れ、他の玩具も上半期が5・1%、下半期は15・7%前年から伸びた。各品目のヒット商品が年間の総平均支出金額に占める玩具への出費割合を、ここ10年間で一番高い0・28%へ押し上げた(表3を参照)。市場では商品ごとに売れ行きの好不調がハッキリ分かれる傾向が強まったものの、消費者のヒット玩具に対する消費意欲は非常に高かった。

 単身世帯が玩具へ支出した年平均額は、1世帯当たり1万3004円であった(表2を参照)。この金額は前年から98・4%増と、ほぼ倍の支出額に当たる。購入回数も前年から60回上昇した。回数からは高額な家庭用ゲーム機の新機種購入だけで終わらなかったことが見えてくる。推し活など多くの要素に触手を伸ばしてくれたおかげで、年間の総平均支出金額に占める玩具への出費割合は0・63%にまで高まった(表3を参照)。各品目への支出額は物価高傾向になればおのずと上がる。しかし、全体の支出額に占める特定品目のシェア率は消費者の選択意識がなければ上がらない。現在の玩具に対する消費意欲の高さが、その数値に表れている。

 年間の総平均支出金額に占める割合が示す通り、2025年はここ10年間で一番、玩具への消費意欲が高い年になった。しかも、単身世帯の玩具へ支出した年平均金額(1万3004円)が、2人以上世帯の実績(1万563円)を超えた。2016年の年間総平均支出金額に占める玩具への出費割合は両世帯ともに0・19%だった(表3を参照)が、年平均の玩具支出額には2人以上世帯が6592円、単身世帯は3693円と、倍近い差があった。この状況をコロナ流行対策の巣ごもり需要が変えた。2025年は国内の玩具主要消費層が消費統計上でも、子供から大人へ替わる年となった。

【お知らせ】
 2026年8月号の新聞(ホビージャーナル)は休刊とさせていただいた関係で、ホームページには6月号に掲載したこの記事を選んでアップしました。毎号に掲載している統計記事を見ると分かる様に、2025年は玩具市場にとって、ひとつの節目の年と捕えられます。その現実の一端をこの内容から感じ取ってください。