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バンダイナムコグループの4社(BANDAI SPIRITS、バンダイナムコアミューズメント、ロジパルエクスプレス、バンダイナムコホールディングス)は、ガンプラの使用済みランナーを回収し、新たな製品へと循環させる「ガンプラリサイクルプロジェクトの新展開」を5月15日に発表した。開始当初(2021年4月)から今年3月までに回収した使用済みランナーの量は約174トン。回収品は素材へ戻すなどしてエコプラブランドや組み立て体験キット用のプラモデル生産に役立てている。この取り組みの技術革新を進めてきた4社は今回、再生品の進化を発表した。
その技術革新ポイントは色。フロント写真の様に、すべてダーク系の単色だった再生品の多色化に成功した。生みだした作業手順は回収ランナー素材10%に通常のプラスチック原料を混ぜ合わせて再着色するのが大まかな流れ。この工程を経ることで再生素材を利用した多色製品の量産が可能になった。4社は今後、新開発した原料を様々な商品に利用する意向を示している。
さらに4社は回収ランナーの素材を配合した原料(現段階では多色化前の原料)でSGSグリーンマーク認証を取得した。SGSグリーンマークは品質の検査と認証を行うスイスが拠点の国際的な機関で、製品の安全性や環境への配慮に関しても証明認証を実施している。この認証を日本企業がリサイクル素材で取得するのは、はじめてだという。今後、該当原料を利用した商品のパッケージには、この認証マークが付くことになる。
政府のプラスチック循環制度では、使い終わったらすぐにゴミ箱へ入るワンウェイプラスチック用途が新規プラスチック素材の利用削減対象になっている。レジ袋や商品のラミネートフィルム、総菜容器などが筆頭対象製品だが、これらをプラスチックに再生するには、汚れを落とし、同一素材でまとめる必要がある。循環社会の実現には、この費用と手間が莫大にかかる課題を克服しなければならない。これに対してプラモデルのランナーは切り離してから様々な作業を行うため汚れにくく、回収方法を工夫すれば他の素材も混ざりにくいワンウェイプラスチックに該当する。共同で環境活動を行う4社は、この状況を生かして循環させる流れを確立させた。環境に配慮したプラスチック製品循環への取り組みが、他の業界に先駆けて進んでいる。
【お知らせ】
2026年6月号の新聞(ホビージャーナル)では、2025年の家計調査、2025年JASRAC賞、バンダイナムコHDのキャラクター別売上高推移、2026年3月期の企業決算(バンダイナムコHD、ハピネット、Joshin)、2025年のPCゲーム新作ランキング、ガンプラリサイクルプロジェクトの新展開、ラブブの映画化、韓国の人口構成と動画ストリーミングトレンド、EUがTemuに罰金を科す、企業(任天堂)の動向について取り上げました。
この中からバンダイナムコグループ4社が取り組んでいる環境活動に関する記事をピックアップして、ホームページに掲載しました。政府がプラスチック循環制度を制定した直後に盛んだった企業のプラスチック製品循環に向けた活動は、費用と手間が莫大にかかる課題が判明して以降、取り組み事例が減りました。その中でプラモデルのランナーを再生する活動は継続的に行われています。それを取り上げられることを誇らしく思います。

