周年シリーズの軌跡を発信!コトブキヤコレクション

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 株式会社壽屋(清水一行社長)は、東京・秋葉原のUDXギャラリーで「コトブキヤコレクション」を1月31日~2月2日に開催した。壽屋が2020年から毎年、行っている消費者向けの新作発表イベント。今回のメインには今年が10周年に当たるガールズプラモデルと、昨年15周年を迎えた美少女フィギュアのシリーズを選んだ。今年は例年と同様に美少女製品を主軸としながら、その軌跡を紹介して需要の向上を目指す内容にした。

 ガールズプラモデルシリーズの原点は、オリジナルロボットプラモデルのフレームアームズだった。その戦闘機を美少女化したスピンオフ商品がフレームアームズ・ガールに当たり、第1弾の「轟雷」が本格的なスタート地点となる。以降、メガミデバイス、創彩少女庭園、ARCANADEAシリーズを投入し、ファミリー化していく。ここでのこだわり面は目。20色近くを採用し、遠くからでも立体的に見える彩色にしている。さらに、武器や顔のパーツ、目もシールを別販売し、付け替えてポーズや表情を変え、楽しむ環境もある。組み立てたら終わりではないのはプラモデルとフィギュア、両方の開発を行う企業だから考案できた特長であるとのこと。今回は年表とともにその歴代商品を展示して、アイテムや機構の進化をたどれるようにした。会場で紹介したフレームアームズ・ガール関連の新商品は19点。今年はガールズプラモデルの原点シリーズから新商品が大量投入される。

 一方、フィギュアの主軸へ選んだ美少女シリーズには、和製ホラー映画の定番「貞子」(3月発売予定)、対戦型格闘ゲームTHE KING OF FIGHTERSの「レオナ・ハイデルン」(4月発売予定)を美少女化したものが登場する。インバウンド消費を獲得できる対象としては幽遊白書(2~4月発売予定)やハイキュー!!(9月発売予定)を用意した。若い層獲得に向けた有望企画はスマホ用ゲームアプリ、学園アイドルマスター(発売日と価格は未定)のキャラクター立体化だと話していた。

 ここ最近のヒット商品として壽屋が挙げたのは、あと数年で10周年へ到達するメガミデバイスだった。継続期間の長期化とともに「朱羅九尾 祭」など、価格帯が6000円弱でパーツが少なめな商品の動きが向上してきたという。この流れを受け、今年はパーツが多い高額タイプの「皇巫アメノウズメ 陽光(サンシャイン)」(5月発売、税込8800円)や「皇巫ツクヨミ レガリア」(6月発売、税込1万3200円)を新商品として投入する。アメノウズメは典型的な美少女で、お付きロボットと2体セットにしたツクヨミは、こだわりの目が映えるダーク感満載な造形になっている。これらの紹介に注力し、購入者の創作意欲をワンランク上げて、好調な波の大型化を狙う。

 

【お知らせ】
 2025年3月号の新聞(ホビージャーナル)では、統計からの状況分析、海外と日本の法制度改正、国内外のイベント内容、商品トレンド、企業(大網、トーハン、セガ)の動向、日本アニメの映画公開情報、訃報などについて取り上げました。その中から今回は、イベントと商品情報を絡めた2件の記事をピックアップして、ここへ掲載しました。この企業が注力する美少女造形商品のポイントは、目であることが分かりました。