青島文化教材社がメタバース上に店舗を開設

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 株式会社青島文化教材社(青嶋大輔社長)は、メタバース上の商業施設に「アオシマショップ」を開設すると5月1日に発表した。新規出店する先はベネリックデジタルエンターテインメント株式会社(高橋晃広社長)が運営を行う「そらのうえショッピングモール」。オープン日はまだ未定だが、距離を超越できる利点を生かし、将来的にイベントなども行う意向を青島文化教材社は示している。

 このショッピングモールはアプリをダウンロードすることなく、パソコンやスマホなどから直接入店が可能なメタバース上の商業施設。利用者はアバターを操作してオンラインショッピングやイベントを楽しむことができる。現在、出店しているのは200店舗以上。ホビー系玩具としては書店大手の文教堂が運営するB’s Hobbyが参加している。

 青島文化教材社がここへ出店する目的のひとつは、予期せぬ出会いから購入へつながる場の創出。実店舗で生まれる魔法の様な効力だが、そこへ全商品を並べるのには高い壁がある。また、事前にある程度の情報を持ち、キーワード検索して商品を探すのが前提の通信販売では、偶然の広がりは生じずらい。取り扱う全商品のパッケージをカテゴリーごとに並べて販売できるバーチャルショップで、その誘発を狙う。

 2024年が100周年のアニバーサリーイヤーに当たる青島文化教材社。これまでフォトコンテスト、パッケージイラストの展示会、開発スタッフとの懇談会など、様々なイベントも開催してきた。海外など遠方からでも参加できるメタバースの仕組みを導入し、これらイベントの体験機会を増やして、自社商品の需要拡大へこれまで以上につなげていく。